とある勉強会の世話人をしています。手弁当の集まりなので会場の手配、参加者募集、懇親会の準備などなんでもやります。
裏方の仕事というのは、何事もなく終えるのが一番大切です。参加者が「あれは大変そうだな」と感じたとしたら、それは何かひっかかるところがあったから。そう感じさせずにやりきろうとすると結構頭を使うので面白いものです。
ところが、万事順調に進んだら進んだで「簡単なんじゃないか」と思う人が出てきます。そうするとなかなか感謝の念が湧いてこない。裏方の人間も感謝されないと段々やる気がなくなってくる。やる気がなくなれば仕事が雑になる、参加者に迷惑がかかりだす。「ちゃんとやってください」と文句も出てくる。そして、ますますやる気がなくなっていく… にんげんだもの。
世の中、膨大な裏方仕事がお互いを支え合うことで成立しています。金銭的なインセンティブは強力ですが万能ではありません。(ここらへんについてはマイケル・サンデル著「それをお金で買いますか」が面白いです。)教育のようにそもそも経済活動と考えるのが適当でない仕事もあります。「うまくいって当然」の裏方仕事がうまくいかないとき、文句を言うのもいいですが、実際どういう仕事なのか知ろうとするのは大切なことだと思います。人間関心持たれれるだけで、やる気も出てきますし。
これを読んでる某勉強会の参加者の方、特に若い方、世話人やってみませんか。